共に
君はこれ以上、何を失うというのか
家族を失い 国を失い
今の君に残されるは、月夜も心動かすその歌だけ
心悩めし君よ ならば共に失おう
失い続けなければならないのなら、その分私が与えよう
共に歩もう もし君がまだ私を想うのならば
君はそれ以上、何に償うというのか
国家に償い 民に償い
真に償われるべきは、君が国に捧げたその身と心
心痛めし君よ ならば共に償おう
償い続けなければならないのなら、罪を私と分かちあおう
共に進もう もし君がまだ私を信じるならば
君はそれ以上、何と闘うというのか
自分と闘い 罪と闘い
それでも何一つとして、君が報われる事などないのに
心迷いし君よ ならば共に闘おう
闘い始めなければならないのなら、私が君の前に立とう
共に生きよう もし君がまだ私を愛するならば
共に守ろう 私達が生まれ育ったこの国を
共に救おう 虐げに傷付き苦しむ者達を
共に歌おう この誓いの歌が夜空に届くまで
あとがき
この詩も『月夜風』と同じく“まほゆめ”第2部魔導研究所編・20『問う笛の音に答える歌』からの使い回しです。 |
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